ニヒルな表情

もはや、死語となっている言葉ですが、
現代には、いわゆる「ニヒル」と象徴されるような俳優さんはいないようです。

さて、ここからはちょとだけ本腰です。

ニヒルと言われた昭和な俳優 天地茂さん
眉間に皺を寄せながら、顔の表情はどこも変わらず、低く抑揚のないセリフ回し
江戸川乱歩の美女シリーズで、初代明智小五郎を演じた俳優さんである。
どこまでもストイックであの不気味な雰囲気が最高だった。
ファッション?も今では考えられないような、スーツを着ていた。
どこかカルロスゴーンに似ている。
よく変装をして、マスク(顔マスク)を剥がすという場面が何度もあるのだけど、
服も一回でバサッと脱げるようなものを必ず、着ていた。
バサーッと一気に脱ぐと、全身水玉模様のスーツとか出てくる。
ネクタイも水玉だったりして、ホントこんなのありかと思われるようなスーツ
それで、不気味な顔、頭は七三分け。
時代を感じる。今の時代に彼がこのスタイルで登場したら。。。
彼を見た女性達はどんな反応をするのだろうと思ったりする。
「明智小五郎は天地茂ではないとダメ。」
きっと、そんな言葉が聞こえそうな気がする。
彼が亡くなってから、色々な俳優さんが演じてきたけど、だめですね。
どうもさわやかな感じが強くて、明智小五郎は二枚目ではないんですよね。
言ってみれば一枚目の男。しかも強烈な薄さの一枚目の男。
モダニズムとキャッチ感が混合したような独自の雰囲気と
やっぱり不気味でないと。。。
彼に併せているような映像のトーンと登場人物。
必ず、古い洋館が出てきて、なぜだか必ず、囚われの地下室があって、
不気味でわくわくするような乱歩のあの世界。
小学校の図書館に揃えてあった江戸川乱歩シリーズ。
あの、表紙の不気味さ、なんかいいよね。
あの感覚をテレビで再現したのが、天地茂の明智だったんだと思います。
現代には、天地茂のような不気味な俳優さんはいないのかな。

再放送、やってくれないかな。

座頭市物語では、敵役の平手造酒を見事に演じ、
眠狂四郎では、主役の市川雷蔵を凌ぐ敵役ぶりを見せています。

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