印象としての似顔絵

今朝は年末、年始よりも寒いといった感じでしたね。
初雪、初冠雪といった冬の便りが届くかもしれません。

写真資料をお預かりした時に(画像ならば似顔絵作成後に削除、紙媒体の場合は返却します)
明るい方です、可愛いです、さわやかで活動的です、落ち着いて威厳のある等
其の人の印象=イメージを写真資料に添えられる方もいます。
その方が似顔絵が描きやすくなるとの心遣いからなのでしょうが、たいていの場合、困ってしまいます。
それはそれらの言葉の印象をそのまま似顔絵として描くことが出来ないからです。
写真資料からは目の位置が高い(高く感じるな)とか、顔の形が長い(長く感じるな)とか、
おでこが広い(広く感じるな)、鼻が長い(長く感じるな)、顎が狭い(狭く感じるな)とか、
そうした個々の見えるものとしての情報のみで判断することが正解だと思うからです。
そうしたバーツの大きさやポジションの違いで大人っぽいとか、真面目そうな感じとか、
地味で古風というように自分が持っていたイメージと時々リンクすることがある位です。

『印象』 これは具体的な特徴ではなく全体的なイメージです。
明るい、可愛いなどはその人に直接に会った上で受ける第一印象のことです。
そして第一印象のイメージに顔の特徴も顕著に表れているケースも多々あるかなと思います。
初対面の場合には印象とは紛れもなく第一印象になるはずです。
しかし、有名人、著名人、テレビで見かける芸能人等の場合は
何度も見ていることが多く、それは必ずしも第一印象ではありませんね。
また、其の人を知らなくても・・・
有名人ならばネットで検索すれば、それを確認することも容易です。
先週、民主党参議院議員のMさん(女性議員)、そして女性タレントNさん
(オスカープロモーション所属)の似顔絵の注文がありました。
私の描く似顔絵を選んで頂けてとても光栄です。
もちろん、ご本人からではなくて関係者や所属事務所からです。
今回、こうして似顔絵の注文を頂いて初めてお二人の顔を知ったと思います。
12月での感謝パーティーで似顔絵をプレゼントのひとつにされるそうです。
(良いアイデアだなと思いました)
Mさんのイメージカラーはグリーン、Nさんのイメージカラーはホワイト
影響を与えるような人はイメージとする色を決めているのですね。

こうして書いている瞬間、脳裏にひとりの女性が浮かんできました。
政治家としても有名だった田中真紀子さんです。
大きな口でガハハと笑う強いイメージを持っている真紀子さんです。
でも、実際には田中真紀子の口は大きくありませんね。
特にきゅっと結んだ時の口は薄くて小さい方だと言えるでしょう。
田中真紀子さんの場合、あの良く響くダミ声と大きなアクションが、印象として
口が大きいという形にデフォルメされているのだと思います。
田中真紀子さんを似顔絵として描く場合には小さい口を描いたのではあの声の印象や
あの雰囲気は出てこないと思います。
有名人や著名人やテレビによく出ている芸能人の場合には、
視聴者が集団で作り上げるイメージが熟成される場合が多いのです。
でも、これは有名人ばかりに限りません。
家族、職場やサークルの仲間など、其の人の性格に馴染むことによって
受け取る似顔絵は印象を変えると思います。

先週、店頭で広島経済界のYカードの会長さんの写真資料をお預かりしました。
実はこの写真資料はその2週間前にお預かりしたものと同じものになります。
また、どうしてなのか?その理由をお客さんに尋ねたところ
前回、描いた似顔絵は可愛すぎたとのことでした。
ご本人はとても厳格で厳しい感じのする人だそうです。
今回はそれを似顔絵に入れて欲しいとのことでした。
それは無理だと思ったのでお断りしたかったのですが、(実際には無理だとお断りをしました)
この似顔絵の他に2件の注文があり、結局はそれもお預かりすることになりました。
2週間の時間を貰いましたが・・・さて、どう描けばいいのやら・・・・・
写真にはないイメージを似顔絵に入れて描くのは難しいのです。

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来年の年賀用ということです。

アニバーサリー似顔絵2013.11.23
ペットの似顔絵です。

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