もうひとつの学校、その1
愛は学校でおかしいなと思うことがよくある。
この前の昼休みにケンちゃんがいたずらに投げた小石が、保健室の部屋の窓ガラスに当たって
割れるのを見た。でも、ケンちゃんたち6人はそれをゆうじくんのせいにした。
ゆうじくんは、いつもモジモジしていて思ったことをはっきりと口に出来ない
そんな子でした。それをいいことにケンちゃんたちは、先生に「誰が窓ガラスを割ったのですか」と
聞かれると6人そろって「ゆうじくん」と言いました。
愛は、「違うよ。ケンちゃんです。私は見ました」と言いました。
やっていないのにやったというのは絶対におかしいよ。
先生はどっちを信じていいのか分からないようだ。
結局、「後で良いから、正直に言ってください」と先生が言って終わりになった。
帰る時に、運動靴に牛乳が入っていた。
きっと、ケンちゃんたちがやったのに違いない。
正しいことをしたのに良いことがなくって、こんないやな思いをしなくてはいけないなんて、
変だなと運動靴を洗いながら思いました。
いじめられていたナオちゃんをかばった時もそうだった。
テストでずるしたコウくんを注意した時もそうだった。
いくら考えても正しいことをしていると思うのに、誰もわかってくれない。
そして、認めてもらえずにいやなことばかり。
どうして正しいことをしているのにこうなるの。
メッセージ枠を取っていますが、誕生日にという感じではなくて、これからは退職など
寄せ書きタイプの似顔絵「寄せ書き似顔絵」が増えて来る時期です。
黒メガネの子は学年一の成績だそうです。
看護師になるために、春から専門の4年大学に行くそうです。
頑張ってな。現役の女子高生から似顔絵の注文を頂くこと等、まずないこと。。。
この1枚は多分、記憶に残るのかな。